交通事故の後遺症?
北区在住のKHさん 70代 男性 自営業
膝の痛みで初来院のKさん。昨年9月に交通事故に遭い膝下を打撲されて、その後しばらくしてからふくらはぎに痛みが生じてきたとのこと。
本人は、交通事故による後遺症だと思い込んでいるご様子でしたが、、、。
膝下の打撲自体はすぐに治ったとのことだったので、必ずしも事故と直接関連性があるとは限らないと直観的に感じました。
どんな動きをしたときに、ふくらはぎの痛みが生じるのか動作をしてもらったところ、しゃがんだ状態から立ち上がるときに生じるということだったのですが、それ以前に十分しゃがみ込むことができない状態でした。
これは、背中側もお腹側も、全身の筋肉が相当に強張っているということです。
そこで今日は初めての日だし、まずは全身の筋肉を緩めてみて、痛みが変化するかどうかを見てみようと思いました。
最初俯せで寝てもらい、背中側を隈なくゆるめてゆきました。
年齢的にも筋肉が重度の強張った状態だったので十分に緩めきることはできませんでしたが、脚から背中にかけての施術が終わった段階で立ってもらい、もう一度しゃがんで立つという動作をしてもらったところ、既に痛みはほぼ消えていました。
しゃがむ角度も深いポジションまで持って行くことができました。
その後、側臥位で臀部をさらに緩め、仰向けで首~肩にかけて緩めて、最終的に脚の屈伸運動をやってもらったところ、痛みは完全に消えていました。
結論から言うと、ふくらはぎの痛みの原因は交通事故の後遺症ではなく、全身の筋肉の硬結によるものだと思わざるを得ませんでした。
全身の筋肉の硬結が筋筋膜の滑走性を悪くしていたことが原因で、痛みが生じていたということです。
Kさんには、あと数回通っていただいて、更に筋筋膜の状態をアップさせて、いい状態にもって行きましょうと告げお見送りしました。