五十肩の改善ポイント
埼玉在住、Eさん、40代、女性、主婦
3か月前から五十肩で通院されているEさんの場合。最初来院されたときは、右腕が水平までも上がらず、わずか45度位で痛みが発生していました。
水平まで上がらないというのは、稀なケースでしょう。
その後、数回通われて水平よりやや上までは挙がるようになったのですが、それ以上の改善が見られず一進一退の状態が続いていました。
そこでそれまで施術していた部位以外のポイントにトライしてみることにしました。
それは、以下の3点です。
①胸骨前中心に付着している大胸筋
②腋下の肩甲下筋、前鋸筋
③肝経
①の胸骨前中心に付着している大胸筋は、首肩の痛みや可動域に大きく関係していて、自分で胸骨中心の辺りを押圧してみると、首肩の可動域が拡がるのが実感できると思います。
②の肩甲下筋・前鋸筋に着目した理由は、Eさんが肩を挙上したとき、肩もいっしょに上がってしまい肩全体が固まっているように見えたからです。
③の肝経に着目したのは、母指球筋を押圧して疼痛誘発動作をかけるとスムーズに挙上できるのに、母指球筋自体はあまり硬直しておらずリリースしても特に挙上角度は変わらず、どういうことだろうとずっと疑問を持っていたからです。ある時、ふと母指球筋は肝臓の反射点でもあることを思い出して肝臓に何か原因があるのかもと思い、レイキの経絡テクニックを使って肝経にエネルギーを流してみようと思ったのです。
①②③の部位をそれぞれ施術しリリースした結果、挙上動作をしたとき、最初は肩もつられていっしょに挙がっていたのですが、肩が挙がることなく挙上でき、挙上角度も少し挙がっていました。
しばらくこのポイントを中心に施術を続けてみようと思います。