院長日記
筋膜リリースと緩消法
更新
以前にも緩消法のDVDは購入したことがあり、試したことはあったのですが、その時点ではまだピンと来なくてそのまま棚上げすることに。。。
ちょうどその頃、JPRさんの筋膜リリースにも取り組んでいたため、あまり風呂敷を広げ過ぎないように、まずは筋膜リリースだけに絞ろうとしたせいもありましたが。
そしてそれから二年過ぎ、久しぶりに動画を見たらピンとくるものがあり(笑)。
これイケるかも、と思いました。
筋膜リリースと緩消法、どちらにも理論的に共通部分が多く、今迄やってきた経験値から受け入れやすくなっていたのでしょう。
緩消法は、簡単にいうと、筋肉の中の緊張成分を輩出させて痛みを消す、という方法です。
緩めたい筋肉に指先を当て、その筋肉を伸縮させる運動を繰り返すと、筋肉の緊張成分が排出され無緊張状態になる。
痛みのある個所は筋肉が必ず収縮していて、この筋肉の緊張状態が痛みを引き起こしているという理論です。
一方筋膜リリースは、緩めたい筋肉の一点を指先で押し、筋膜のつながりを利用して離れた場所から押圧刺激を入れて緩めるという方法です。
両者の共通点は、離れた場所から刺激を入れ、指先の下で筋肉・筋膜の変化を感じるという“タッチの感覚”が重要になるという点。
もう一つは、痛みの本当の原因は筋肉の緊張状態にあるという視点。
異なる点は、緩消法にはエビデンスがあるという点でしょうか。
筋膜リリースを学んでいくうちに、痛みの本当の原因は筋肉にあるということは、経験値とともに確信に変わってゆきます。
軟骨のすり減りとか骨格の歪みとかが本当の原因ではないということは、多くの治療家さんたちは、実はよく分かってらっしゃる、、、。
ただ、自身の技術の未熟さによって、治しきれないという現実にも日々直面し。
自分と同じように、様々なセミナーに通い、いくつもの技術を試みている治療家が、全国にはたくさんいるんだろうな、、、。
あれこれ試してみて、ふるいにかけ、今のところ、筋膜リリースと緩消法が残ったわけですが、どちらが正しいというよりも、両方のエッセンスのいいとこ取りをすれば良いのか、と(笑)。
多くの技術を学び習得した治療家たちは、どのように技を取捨選択しているのだろう???
どの切り口から登って行っても、極めていくうちに、いずれは一つの頂に辿り着く、、、というのが真実なのかも。
院長日記新着記事一覧
- びわ温灸
- 私は昔から若く見られがちでしたが、肉体年齢は正直にそのまんま顕れます。友人とランチしていても、いつ頃からか話題は病気の話が毎回出るようになり。実は今、あの人が入院していて、、、。そ...
- 2019年12月13日 更新
- 整体師の食事①
- 整体師にとって食事は大切か?結論から言うと、もちろん大切に決まっているでしょう。毎日、全身を酷使して施術している訳なので、そのエネルギー源の一つである食事は非常に大切です。どうして...
- 2018年12月06日 更新
- 整体師のセルフメンテナンス③ "かぶり"をもらわないようにするために
- 以前参加していたセミナー団体のメルマガ動画を見ていたら、もらわないための方法が紹介されていたので早速目を通してみました。その方法は意外で、しかもすごく簡単な方法でした。白い綿100...
- 2018年11月26日 更新
- 整体師のセルフメンテナンス② 肩~腕
- 整体の仕事をしていると、その術者のやり方によって疲労が蓄積する部位は異なりますが、私の場合は、最近肩から腕にかけて疲労が蓄積するようになりました。以前は、腰椎一番辺りに疲労が集中し...
- 2018年10月22日 更新
- 整体師のセルフメンテナンス① "かぶり"について
- ”かぶり”とは?整体師をやっていると、”かぶる”ことがよくあります。”かぶる”というのは、施術中に、患者さん...
- 2018年09月14日 更新