セルフケアのススメ②

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ストレッチポール

(前号の続き)

長く続けるコツは、最初は頑張らずにハードルを低くしておくことです。

  1. 時間をかけずにできるもの
  2. 部屋の中で、場所をとらずにできるもの
  3. 体力的にきつくないもの
  4. 軽い筋トレも兼ね備えているもの

でも、そんな都合のいいケアがあるのでしょうか?

前号でこう問いかけさせていただきましたが、その答えがストレッチポールです。

ストレッチポールとは

簡単にいうと発砲スチロールでできた直径10cmくらいの筒状のポールです。長さは50cm~100cmくらいですが、メーカーにより多少変わります。突起のようなものが付いているものもあります。初心者向けに大きさが半分くらいのものもあります。

取り扱い説明書を読むと、タテ方向に使うやり方がメインで写真のように横方向に使う説明は少ないです。当院では圧倒的に横方向の使い方をおススメしています。理由は、タテでは効果があまり実感できないからです。横に使うと効果がすぐに実感できます。

使い方はいたって簡単で、最初慣れなくてぎこちない方でも、三日もやればスムーズに使いこなせるようになります。価格も手頃で、2000円~あります。amazonなどで簡単に手に入ります。

私が今まで試したケアツールの中で最も効果的なツールだと思っています。短時間でOK、場所も取らない、使い勝手が簡単、安い、と4拍子揃った優れものです。

どんな運動をするのですか

当院で指導しているやり方をそのまま伝授しますね。

  1. まず、写真のようにポールを横にして、上の写真のように腰の位置に当てて、仰向けに寝ます。
  2. 腰を上げて、手でポールの位置をズラしてお尻の上部辺りに当てます。
  3. その後、腰をひねるとちょうど大腿筋膜張筋辺りに、自分の体重がかかり刺激が自然と入ってきます。左右に数回ひねって刺激が十分入るのを感じます。
  4. 次は、腰の上辺りにポールを移動し、ローラーでゴロゴロするように前後させて腰から背中に刺激が入るようにします。足を延ばした状態で静止して自分の体重がそのまま腰背中に伝わるのを感じるのもよいでしょう。
  5. 最後に肩甲骨辺りにポールを位置し、そこでもゴロゴロとローラーをかけます。そして上半身をひねって脇の後ろ部分に刺激が入るようにします。

以上ですが、1セット2~3分で充分です。刺激が強いので逆に長時間は避けた方がいいかもしれません。

どんな効果があるのですか

  • まず、①~③の大腿筋膜張筋への刺激は、ずばり仙骨の調整です。ここに刺激を入れることにより、仙骨の歪みが調整され、お尻から腰の筋肉が緩んできます
  • ④は、腰から背中の強張りが取れて、背骨のしなやかさが回復します
  • ⑤は、肩甲骨周辺の強張りがゆるみ、肩甲骨の可動域が拡がり、肩を上げやすくなったり、首肩のコリも取れます

毎日、朝晩やることがおススメですが、在宅ワークの方は、一日に5~6回やってもいいくらいです。ストレッチをやって少しほぐれても、2時間もすれば、筋肉はまた固くなり始めるのです。2~3分のセッションを出来る限り多くこなすことが効果を上げるこつです。

これで毎日元気に一日をスタートすることができます。楽しく取り組んでいきましょう!